韓国のリチウム電池工場火災で20人以上が死亡
現地時間24日午前、韓国京畿道華城市のリチウム電池製造工場で火災が発生し、現場で20人以上の遺体が発見された。事件は華城市にある電池製造会社アリセルの施設で起きた。
現地時間24日夕方、韓国京畿道華城市バッテリー工場の火災現場救援に参加した消防署の責任者が現場の監視カメラ映像など事前調査を分析した結果、その日大火災が発生したリチウム電池工場では、リチウム電池から大量の煙が出てきて急速に燃え始めた。白い煙から激しい燃焼を経て作業空間全体に充満する煙になるまで、わずか15秒しかかからなかった。現場の職員は消火器で消火に努めたが、火災の拡大を食い止めることはできなかった。
(写真提供:新華社通信)韓国メディアの報道によると、同工場では危険化学物質「リチウム」が生産されていたため、消防当局は先制的にレベル2対応(3~7つの消防署に31~50台の消防設備の出動命令)を発令し、消防士ら145人と消防設備50台を派遣して消火に当たった。
報道によれば、リチウム電池の火災は従来の方法では完全に消火することが難しく、また火災規模が比較的大きかったため、消火作業は順調に進んでいなかったという。
韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は24日夜、火災現場を視察し、現場で犠牲者や遺族に哀悼の意を表し、事故原因の徹底的な調査を求めた。
韓国京畿道知事は現場で、同様の悲劇が再び起こらないようにするため、京畿道全域で大規模な安全点検を実施すると述べた。
(写真提供:新華社通信)火災が発生した電池会社はアリセルという会社で、2020年に設立されました。韓国に拠点を置くアリセルは、センサーや通信機器などの製品向けのリチウム電池を生産しています。
この火災には多くの中国人が巻き込まれた。リチウム電池業界関係者は記者に対し、中国の電池産業チェーンは世界市場で主導的な地位にあり、成熟した工業労働者や従業員を多く抱えていると語った。韓国企業が中国人労働者を派遣するために支払う報酬も比較的高い。